― Icilaという香りから、ヨガと踊り、身体と「意志」を考えた
先日、香水を探していて、たくさんの香りの中から最初に目に留まったものがありました。
No.14 Icila(イシラ)。
そこに添えられていた言葉は、
「今ここ」。
名前に惹かれて香りを試してみる。
いくつも嗅いでみたけれど、結局、最初に惹かれたこの香りを選びました。
そして、「イシラ」という響きも好きでした。
どこか日本語の**「意志」**にも聞こえる。
今ここ。
そして、意志。
そんなことを思いながら、香水を手にしました。
そして帰ってから、ふと思ったのです。
「今ここ」って、いったい何なんだろう?
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Icila ― 「今ここ」という名前
Icilaは、フランスのフレグランスブランド、Maison Louis MarieのNo.14。
正式な綴りは、Icila。
これはフランス語の普通の単語ではありません。
ブランドの公式説明によると、フランス語の**ici(イシ)=「ここ」**からインスピレーションを得てつくられた名前。
「今この瞬間を味わうこと」を思い出させる香りとして、この名前がつけられています。
つまり、ici=ここをもとにした、ブランド独自の造語的な名前。
公式の商品説明には、
「Not yesterday. Not tomorrow. Now.」
昨日でもない。
明日でもない。
今。
というメッセージもあります。
名前からして、なんだか哲学的です。

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「今ここ」って、どこにある?
私たちは、
「今ここを大切にしましょう」
「今を生きましょう」
と、よく言います。
でも、ふと考えてみる。
「今ここ」って、いったいどこにあるんだろう?
私たちが「ここ」と呼んでいる場所は、実は止まっていません。
地球は自転しながら、太陽の周りを回っている。
そして太陽系も、天の川銀河の中を動いている。
つまり、
私たちは、どこにいても止まっていない。
立ち止まっていても。
眠っていても。
地球が動き、太陽系が動き、銀河も動いている。
太陽系が銀河の中心を回る速度は、約230km/秒。
時速にすると、約83万km。
地球の赤道一周が約4万kmだから、
太陽系は銀河の中を動きながら、1時間に地球約21周分に相当する距離を進んでいることになります。
私たちが「ここ」と呼んでいる場所そのものが、ずっと宇宙の中を進んでいる。
それなのに、
「今、ここにいる」
と私たちは感じる。
なんだか、不思議です。
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「今」は、いつ?
そして、もっと不思議なのが「今」。
「今、この瞬間」と思った瞬間には、その瞬間はもう過ぎています。
未来はまだ来ていない。
過去には戻れない。
現代物理学では、時間は誰にとっても同じように流れる絶対的なものではありません。
さらに、
「時間は宇宙の基本的な存在なのか?」
という問いさえあります。
時間が流れているというより、
宇宙の中で起こる変化を、私たちが時間として感じているのではないか。
そんな考え方もあります。
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変化する身体、変化する時間
私たちは、身体の変化によっても時間を感じます。
子どもから大人へ。
成長して、成熟して、そして歳を重ねていく。
昨日の身体と今日の身体は、同じではありません。
細胞も変わる。
記憶も増える。
経験も積み重なる。
だから、
時間があるから変化するのか。
変化するから時間を感じるのか。
考えてみると、とても不思議です。
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香りも変化している
そして、買った香水をつけてみる。
香りも変化します。
つけた瞬間。
少し時間が経ったとき。
肌になじんだとき。
最後に残る香り。
全部違う。
なのに、全部ひとつのIcila。
最初の香りを「今」と思っても、すぐに次の香りへ変わっていく。
止まっていない。
それでも、同じ香り。
香りも身体も、変化しながら存在している。
なんだか「今ここ」という言葉そのものを表しているようにも感じました。
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「色即是空」
そんなことを考えていたら、
色即是空、空即是色。
という言葉が浮かびました。
あるようで、ない。
ないようで、ある。
身体も変わる。
感情も変わる。
考えも変わる。
香りも変わる。
場所も動く。
それでも私たちは、
「私がいる」
「ここにいる」
「今を感じている」
と思っている。
ない。
ある。
ある。
ない。
その境目を、私たちは生きているのかもしれません。
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ヨガも「今」を感じる
ここまで考えて、ヨガのことを思い出しました。
ヨガでも、
「今を感じる」
ということを大切にします。
呼吸を感じる。
身体を感じる。
内側を見る。
普段なら気づかないような、微細な変化を感じる。
同じポーズをしていても、今日の身体は昨日と同じではありません。
呼吸の深さも違う。
身体の緊張も違う。
心の状態も違う。
だからこそ、
「今の自分はどうなのか」
を感じていく。
ヨガは、身体を柔らかくしたり、ポーズを完成させたりするだけではなく、
自分の内側を観察する時間
でもあるのだと思います。
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そして、踊ること
そう考えると、普段私たちが踊るときに使う言葉も浮かびます。
踊りを感じたい。
音を感じたい。
今を感じたい。
自分を味わいたい。
踊っているとき、
音が身体に入ってくる。
呼吸が変わる。
足の裏を感じる。
骨盤の動きを感じる。
衣装の揺れを感じる。
身体の内側に意識が戻ってくる。
頭の中の「もっと上手く踊らなきゃ」という思考が少し静かになって、
ただ身体を感じる。
その瞬間、
「私は今、ここにいる」
と感じることがあります。
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ヨガと踊り、その共通点
ヨガと踊りは、一見するとずいぶん違います。
ヨガは静かに身体と向き合う。
踊りは音楽とともに身体を動かし、外へ表現する。
でも、その奥にあるものは意外と近いのかもしれません。
身体を感じる。
呼吸を感じる。
内側を見る。
微細な変化を感じる。
そして、
今の自分に気づく。
ヨガでは静けさの中で。
踊りでは音楽や動きの中で。
どちらも身体を通して、「今ここ」に戻ってくる。
そんな共通点があるように思います。
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「自分を味わう」ということ
「自分を味わう」という言葉も、私は好きです。
上手いとか、下手とか。
若いとか、歳を重ねたとか。
できるとか、できないとか。
誰かと比べてどうか、ではなく、
今、自分はどう感じているのか。
身体はどうなのか。
呼吸はどうなのか。
何が心地よくて、何が心地よくないのか。
何をしたいのか。
何を選びたいのか。
そうやって自分を感じていく。
それは、
「今ここにいる自分」を味わうこと
なのかもしれません。
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「今ここ」は、止まることではない
「今ここにいる」というのは、
時間を止めることでも、
変化しないことでもない。
むしろ逆で、
変化している自分を、その瞬間に感じること。
香りは変わる。
身体も変わる。
人生も変わる。
世界も動き続ける。
それでも、その瞬間を感じる。
だから、完全な「今ここ」という場所は、どこにもないのかもしれません。
でも、
「今ここにいる」と感じる瞬間は、確かにある。
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Icila ― 今ここ。そして、意志。
「Icila(イシラ)」。
フランス語の**ici=「ここ」**からインスピレーションを得てつくられた名前。
そして私は、この「イシラ」という響きを聞いたとき、
日本語の**「意志」**という言葉も浮かびました。
もちろん、それはIcilaの語源という意味ではありません。
あくまで、私自身がその響きから感じたこと。
でも、
今ここにいる。
自分で選ぶ。
自分の意志で生きる。
そんなふうにつながって感じられました。
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私はここにいる。
香りは変わる。
身体も変わる。
私も変わる。
世界も動き続ける。
それでも、その瞬間を感じる。
私はここにいる。
私はこれを選ぶ。
私はこう生きる。
Icila――今ここ。
止まらなくていい。
変わっていい。
答えを出さなくてもいい。
ただ、その瞬間の自分を感じる。
そして、
今を味わう。
香りが変わっていくように。
私も変わっていく。
それでいい。
今日の私が感じた「今ここ」を、
今日の私として、味わっていこう。





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